工事完了報告書や工事写真台帳などに使われる工事写真ですが、どのぐらいのサイズで撮影しておくべきなのでしょうか?

特に公共工事においては、電子納品が義務付けられているため、あらかじめ適用基準を確認しておきたいという方も多いはず。
そこで今回は、工事写真のサイズ目安についてまとめるとともに、サイズ以外に注意しておきたい写真編集の可否や、写真管理を効率的に行うポイントについてわかりやすく解説していきます。

これから工事写真の撮影計画を立てるという方の参考となる内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

工事写真とは

工事写真とは、工事の進捗や施工状況を記録するために撮影される写真のことを指します。

施工箇所の写真を撮影しておくことで工事の進捗が確認できるとともに、適切な手順で工事が行われた証拠にもなるため、記録としてだけでなく品質検査やトラブル対策としても活用されています。

この工事写真の提出が必要なケースにはいくつかあります。例えば、国や県などが行う公共工事で提出が義務付けられているほか、発注者側から提出を求められるケースや品質検査や事故や災害があった際の証明として必要になることも。

そのため、工事を行う際には、どのような写真をどのような形式で撮影しておく必要があるのか、あらかじめ確認しておく必要があるのです。

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工事写真のサイズの目安は?

施工記録としてや品質管理の面からも重要な工事写真ですが、どのようなサイズで撮影すれば良いのでしょうか?

この工事写真のサイズやファイル形式については、国土交通省の「デジタル写真管理情報基準」を基準にするのが一般的です。

有効画素数 黒板の文字及び撮影対象が確認できることを指標とする
100万~300万画素程度
(=1,200×900px ~ 2,000×1,500px程度)
写真の色彩 写真はカラーとする
写真の編集等 写真編集は認めない

参考:国土交通省「デジタル写真管理情報基準
国土交通省「写真管理基準

最近では、デジタルカメラやスマートフォンカメラの高画素化が進んでいることもあり、中には「工事写真のサイズは大きければ大きいほどいいのでは…?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、必要以上に大きなサイズにしてしまうとデータが重くなり、読み込みに時間がかかってしまうのです。ですので、納品時には工事黒板の文字や撮影対象が確認できる程度の適切なサイズに収めることが大切です。

一般的に工事写真は100万~300万画素程度、縦横比をピクセルで表すと1200×900px~2000×1500px程度のサイズがあれば十分だとされています。

ただ、納品先の基準によっては工事写真のサイズに多少の違いがあるため、工事写真の撮影を行う際には、国土交通省の「デジタル写真管理情報基準」と併せて確認しておくようにしましょう。

サイズ以外にもある?工事写真の注意点は?

ここまで工事写真をどのぐらいのサイズで撮影すれば良いかについてお話してきましたが、サイズ以外にも、工事写真を納品する際に注意しておかなければいけないことがあります。

近年では、スマートフォンの加工アプリが広く普及したこともあり、多少撮影で失敗しても、あとから加工や修正などで調整する…ということが一般的になってきています。

しかし、国土交通省の「デジタル写真管理情報基準」では、「写真の信憑性を考慮し、写真編集は認めない。」とされているため、工事写真は撮影に失敗したとしてもその写真をあとから編集することは原則できません。

【写真編集の例】

  • 写真に指が入ったので、トリミングした
  • 不要なものが映ったので画像加工で消した
  • 写真が暗かったので、明るさを調整した
  • 少しぼやけていたのでコントラストで調整した
  • 工事黒板に間違いがあったので画像ソフトで訂正した

発注者側の適用基準によっては、軽微な補正であれば申請書の提出などによって認められるケースも稀にあるようですが、基本的には撮影後の編集は認められていません。 そのため、撮影後はすぐにその場で適切な写真が撮れているかを確認するようにし、撮影に失敗していた場合は必ず撮り直すようにしましょう。

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工事写真を効率的に管理するには?

工事を行うにあたっては、多くの種類の写真を適切なタイミングで撮影する必要があります。そのため、撮影から管理までを効率的に行うなら、写真管理アプリの活用がおすすめです。

例えば、私たちがご提供するDXトータル支援サービス「DEN-UP(デンナップ)」なら、施工管理アプリや写真管理アプリなどの工事に欠かせないツールを連携させて、案件情報を一元管理することができます。

中でも、写真管理アプリ「PhotoManager」を使えば、図面上に写真を紐づけて記録できるので、写真の撮り忘れを防止して作業を効率化することも可能。

また、国土交通省の「デジタル写真管理情報基準」に準拠しつつ、取り込んだ写真を適切なサイズに圧縮してデータが軽くなるように処理を行っているため、撮影後の煩雑な作業を効率的に行うことができます。

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…などでお悩みの方は、ぜひ一度、「DEN-UP」にお問い合わせください。

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DEN-UPは、電気工事会社様に寄り添い、課題やお悩みをDXで解決するためのトータル支援サービスです。異なる機能を持つ以下のアプリケーションをまとめてご利用いただけます。

  • 施工管理に役立つ「KANNA」
  • 写真管理ができる「PhotoManager」
  • 人材育成を支援する「電気工事のまなび場」
  • ビジネスマッチングの「CraftBank」

DEN-UPなら、各ツールで登録した案件を紐づけて管理・閲覧できる「DEN-UP ConnecT」という独自機能を使ってKANNAとPhotoManagerを連携させることにより、案件情報と現場の写真を一元管理することも可能です。

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