工事現場において、工事の受注から完工までの一連の業務プロセスを管理することを『案件管理』といいます。

「現場ごとに利益率にバラつきがある」
「営業と現場の引き継ぎがうまくいかず、手戻りが発生している」
「最新の状況を確認するために、何度も電話やメールをしなければならない」

こうした悩みの多くは、案件管理の仕組みを整えることで課題を可視化し、継続的な業務改善につなげることで解決が可能です。

しかし、いざ管理を始めようとしても、何をどこまで記録すべきか、現場に負担をかけないやり方はあるのかと迷われる人も多いのではないでしょうか。

本記事では、工事案件管理において外せない必須項目と、現場の生産性を向上させる効率的な運用方法について詳しく解説します。また、おすすめの施工管理ツールもご紹介しています。

「どんぶり勘定から脱却したい」「事務作業を減らして、現場が本来の業務に集中できる環境を作りたい」と考えているご担当者様は、ぜひ参考にしてください。

  1. 1. なぜ工事現場に「案件管理」が必要なのか
  2. 2. 工事案件管理で押さえるべき管理項目一覧
  3. 3. 管理項目①:基本情報と確度
  4. 4. 管理項目②:数値・原価情報
  5. 5. 管理項目③:進捗ステータス
  6. 6. 管理項目④:現場の施工管理と連動する項目
  7. 7. 工事案件管理を効率化する運用方法とポイント
  8. 8. ポイント①:情報の引き継ぎを自動化
  9. 9. ポイント②:入力ルールの標準化と即時性の徹底
  10. 10. ポイント③:ツールの一元化による二重入力の防止
  11. 11. 案件管理の効率化は管理ツールの導入がおすすめ
  12. 12. サポート体制万全の施工管理アプリ「KANNA(カンナ)」
  13. 13. DXトータル支援サービス「DEN-UP」でさらに便利に!

なぜ工事現場に「案件管理」が必要なのか

建設業における案件管理の目的は、会社の大切な利益を確実に確保し、現場の安全を守るための基盤を築くことにあります。

工事現場では、営業や現場監督、設計者、CADオペレーター、事務員、協力会社など、多くの関係者が関わります。情報の引き継ぎがうまくいかないと、「言った・言わない」のトラブルや、資料の取り違えによる手戻りが発生し、利益が確保できないことも。

案件管理を正しく行うことは、こうしたリスクを未然に防ぎ、健全な経営を続けるための重要な業務の一つなのです。

工事案件管理で押さえるべき管理項目一覧

次に、具体的な管理項目について見ていきましょう。

なお、ご紹介する項目は建設業全般における一般的なもので、電気工事や設備工事、内装工事など、業種によって重要とされる項目は異なります。あくまで一般的な項目として参考にご活用ください。

管理項目 管理目的
基本情報と確度 どの案件にリソースを集中すべきか把握する
数値・原価情報 予算超過を早期に特定する
進捗ステータス 停滞している案件を特定する
現場の施工管理と連動する項目 現場の状況を把握する

管理項目①:基本情報と確度

どの案件にリソースを集中すべきかを判断するために、顧客名や工事場所といった基本情報に加えて、案件ランク(受注確度)を管理します。

A・B・Cとランク付けするだけでなく、「見積提出済み」「再見積依頼中」「競合比較中」といった具体的な検討状況をセットで管理しましょう。

こうすることで、次に誰が・いつ・どのようなアクションを起こすべきかをチェックでき、案件の検討状況をチーム全体で可視化できます。

また、過去の取引履歴や類似案件の採算データを参照できるようにしておけば、提示する見積金額の妥当性を判断する強力な材料にもなります。

管理項目②:数値・原価情報

見積金額や売上に加え、より詳細な実行予算の管理も必須項目です。

実行予算は材料費・労務費・外注費・経費の4要素に分解して管理することで、どこで予算超過が起きそうかを早期に特定していきます。

また「売上・予算・実績」の3つの数値を常に並べてチェックすれば、原価管理上の課題が早期に把握でき、工事途中での改善判断が可能になります。

さらに、今後発生予定の支払見込(未払原価)や、追加・変更工事の金額を、元の予算とは分けて管理することで、最終的な着地利益を正確に予想できるようになります。

管理項目③:進捗ステータス

調査中・見積中・契約済・施工中・完工といったフェーズを明確にし、ボトルネック(停滞している案件)を特定します。

ステータス管理において最も重要なのは、そのフェーズやタスクにおける現在の担当者を紐づけることです。例えば「見積中」といっても、担当者が自社の営業なのか、あるいは協力先なのかがわからないと、確認先がわかりません。

さらに、人によって「見積中」が見積書を作成した時点を指すのか、あるいは顧客に送付した時点なのか、各ステータスの定義が曖昧であるのもトラブルの原因になります。

ステータスの完了定義を社内で標準化しておくことも、データの精度を高めるためには不可欠です。

管理項目④:現場の施工管理と連動する項目

プロジェクト全体での管理とは別に、施工管理の現場では「4大管理(品質・原価・工程・安全)」や、4大管理に“環境”を加えた「5大管理」、5大管理に“労働”を加えた「6大管理」と呼ばれる管理項目が存在します。

これらの管理項目と案件情報を紐づけておくことで、現場の安全基準や工程の遅れが経営数値にどう影響するかを、一貫して把握できるようになります。

【関連記事】工事管理とは?工事監理との違いや大まかな役割・業務内容をわかりやすく解説

工事案件管理を効率化する運用方法とポイント

次に、案件管理の負担を軽減し、自社の強みに変える効率的な運用方法とポイントをご紹介します。

【案件管理のポイント】

  1. 情報の引き継ぎを自動化
  2. 入力ルールの標準化と即時性の徹底
  3. ツールの一元化による二重入力の防止

ポイント①:情報の引き継ぎを自動化

重要な情報は、デジタルツールを活用して「いつでも・誰でも」見られる状態にするのがポイントです。

電話や口頭、メッセージアプリなどバラバラになりがちな連絡手段をツール内に集約すれば、やりとりの履歴がすべて残るので、「言った・言わない」のトラブルが解消されます。

さらに、クラウド上に現場写真や図面などをアップロードすることで、事務所に戻ることなく、必要な情報がその場で確認できます。

ポイント②:入力ルールの標準化と即時性の徹底

「あとでまとめて入力」を禁止し、その場で更新できる環境を整備すれば、情報の鮮度が保たれます。

モバイル対応のツールを使えば、移動中や作業の合間にスマホ・タブレットで報告できます。さらに、入力内容をプルダウン選択やチェックボックス形式にすることで、報告者による情報のバラつきも抑えられ、精度の高い進捗把握が可能になります。

ポイント③:ツールの一元化による二重入力の防止

現場では、案件の進捗状況や日報、写真管理、トラブル対応など、記録する内容が多々あります。

しかし、これらを別々のツールで管理していると、必要な情報を探す手間が発生してしまいます。

このような問題を解決するには、デジタルツールを一元化することです。一つの案件ページを開けば関連する情報がすべて紐付く「ワンストップ管理」ができる、現場特化型の案件管理ツールが理想です。

案件管理の効率化は管理ツールの導入がおすすめ

案件管理ツールと一口に言っても、様々なものがあります。自社の運用にマッチしたツールを選ぶには、下記の項目を押さえておきましょう。

【案件管理ツールを選ぶポイント】

  • 自社の業種や業務範囲に対応しているか
  • モバイル対応しているか
  • 保存容量・対応ファイルが不足していないか
  • セキュリティ体制(管理者権限)は充実しているか
  • 無理なく運用できる料金体系か

特に移動が多い工事現場において、モバイル対応したツールは生産性の向上に一役買う存在です。

この他にも、協力会社ともやりとりができるか、図面プレビューができるかなど、バラバラになっている管理を一元化していくことで、案件管理の煩雑さが解決されます。

案件管理は、単なる進捗管理ではありません。施工管理ツールを上手く活用し、各案件の状況を可視化することで、現場や経営に潜む課題が早期に発見できます。会社経営にとっても、大きな強みとなっていくでしょう。

サポート体制万全の施工管理アプリ「KANNA(カンナ)」

「KANNA(カンナ)」は、案件別に顧客や物件情報を一括管理する、施工案件の管理アプリです。

図面や写真などの資料を現場ごとに一元管理することができる他、工事の進捗状況を共有するためのチャット機能も備えているため、案件情報の伝達ミスや属人化を防ぐという意味でも効果的です。

そのほか、関係会社と一緒に工事管理・施工管理をしていく上で便利な以下のような機能も搭載しています。

【KANNA(カンナ)の便利な機能】

  • 工事の進捗やスケジュールをいつでもアプリ上で共有・確認できる
  • 既存のフォーマットに合わせて効率的に報告書が作成できる
  • 現場や会社に合わせて機能や入力項目、権限等を自由にカスタマイズできる
  • 追加料金なしで自社の関係会社、協力業者をアプリに招待して情報共有できる

DXトータル支援サービス「DEN-UP」でさらに便利に!

DEN-UPは、電気工事会社様に寄り添い、課題やお悩みをDXで解決するためのトータル支援サービスです。異なる機能を持つ以下のアプリケーションをまとめてご利用いただけます。

  • 施工管理に役立つ「KANNA」
  • 写真管理ができる「PhotoManager」
  • 人材育成を支援する「電気工事のまなび場」

DEN-UPなら、各ツールで登録した案件を紐づけて管理・閲覧できる「DEN-UP ConnecT」という独自機能を使ってKANNAとPhotoManagerを連携させることにより、案件情報と現場の写真を一元管理することも可能です。

「DXに興味があるけど、何から始めればいいのかわからない」「直感的に使用できる、操作しやすいツールでDXを進めたい」とお考えの電気工事業者様は、電気工事にまつわる業務の効率化と生産性の向上、人手不足解消に役立つDXツール・DEN-UPの導入をぜひご検討ください!

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